ボーイスカウトに加入して後悔した理由には、どのようなものがあるでしょう。
1つには、『親の負担が多い』点が挙げられます。
送迎や付き添いなど、土日にゆっくりできない場合がある、ということです。
そこで、今回は、
・ボーイスカウトでの親の負担や費用はどのくらい?
・ボーイスカウトの向き不向き【親子編】
・良かった点などボーイスカウトの実態について
お話していきます。
ボーイスカウトの親の負担・費用は?募金活動や宿泊・調理補助
ボーイスカウトは、入会時に
制服を揃えるなど多少費用がかかるものの、
月額2000円程度と安価な活動です。
私自身、子供の頃から周りにボーイスカウトに
加入している子はいましたが、
噂程度にも、「費用が高い」ということは
聞いたことがありません。
ですから、親にとって大変とされるのは、
付き添いや送迎など『活動面の負担』を指します。
ボーイスカウトの活動は野外でのものが多く、
親が活動地までの車での送迎や活動の補助をすることが
少なくありません。
屋外活動では、焚き火や調理など
火や包丁を使う活動をすることもあり、
(子供の年齢に応じて)危ない作業は大人が手伝ったりします。
ビーバー・カブ・ボーイ 親の負担は子供の年齢でも変わる
ボーイスカウトは、
「ビーバー」「カブ」「ボーイ」と
年齢別の小集団で活動することが多いです。
ビーバースカウト(小学1年生から2年生)のように
年齢の低い子供の活動の場合は、
親の送迎や付き添いが必要になることがあります。
カブスカウト(小学3年生から5年生)など
ある程度、自分のことは自分でできる年齢になると、
大人の指導者や上級生のサポートを受けて
親の付き添いなしで活動することが増えます。
さらに、ボーイスカウト(小学校6年生~中学3年生)になると、
野外でのテント張りや宿泊を伴う本格的な活動が増えてきます。
泊まりがけのキャンプの場合は、
宿泊を伴いますので、保護者のサポートは必須です。
最近では、両親ともに共働きの家庭が少なくありません。
メインの活動が「土日祝」の
ボーイスカウトに子供が参加するとなると、
自分の仕事が休みの日を、活動的に過ごさなくてはならなくなりますよね。
そのため、他の習い事に比べて
ボーイスカウトの活動は、
保護者の負担が大きく感じるのも事実です。
ボーイスカウトの向き不向き【親子編】大人のスカウト活動にハマる親も!
もちろん、保護者のサポートは
毎回必須というわけではありません。
ボーイスカウトの各団には、
専門の訓練を受けた大人のボランティアが
指導者として一緒に活動をしているため、
活動内容によって親の付き添いは不要となることも多いです。
しかし、野外活動や募金活動など
大人の見守りや補助が必要な際には、
付き添いできる保護者がサポートに入ったりします。
ボーイスカウトの親の活動は
自治体の役員活動や学校のPTAのように
強制的な参加を求められるものではありませんが、
すべてを任せっきりにはできません。
「土日はゆっくりしたい」
「お手伝いはしたくない」と感じる人は、
ボーイスカウトは向かないと思います。
もちろん、子供自身が
ボーイスカウトに向かない場合もあります。
虫や土汚れが苦手など野外活動を嫌がったり(特に女の子)、
あまり集団活動が好きじゃない子供の場合は、
ボーイスカウトに入団しても途中で辞めてしまうことがあります。
一方で、ボーイスカウトの活動を続ける子の中には、
小学校や中学校の学級委員や生徒会活動に立候補をして
リーダーシップを発揮したり、
人前での発表やスピーチに躊躇せず
自分の意見や思いを出せるなど、
自ら動ける積極的な子が多い印象です。
また、親御さんの中にも、
その活動内容や理念に共感したことで
大人のボーイスカウトとして一緒に活動したり、
指導者を目指して本格的に活動に入っていく方もいたりするんですよ。
補足ですが、ベンチャースカウトは高校生
ローバーは18歳以上25歳以下を対象としていて、
大人のボーイスカウトは指導者や協力者として活動できます。
私たち親世代は、自分が子供の頃よりも、
世の中の親御さんたちが忙しくなっているように感じます。
それもあって、
「ボーイスカウトは親が大変な習い事」
というイメージになってしまうのではないでしょうか。
とはいえ、
子供の習い事に親がまったく関わらない、
なんていうのも変な話です。
ボーイスカウトの活動は見学できるので、
子供や大人の雰囲気や様子を見て
判断することをおすすめします。
百聞は一見にしかず、です。
お試しで見学してみて
子供が楽しんでいる様子を見れば、
親心としても、ちょっと大変でも続けようかなと思ったりします。
活動に対して実際どれくらい関わっていけそうか、
親子で一緒に前向きに活動に参加できるか、
家族で話し合ったり、指導者の方に相談すると良いですよ。
ボーイスカウトは金持ちの活動?実態は質素。ボーイスカウト「ちかいとおきて」
ボーイスカウトの創始者は、
イギリスのロバート・ベーデン=パウエル卿です。
彼が、子供たちを集め、
将来社会に役立つ人間への成長するための
キャンプ活動を行ったことから始まりました。
お金をかけていろんな体験をするのではなく、
自然の中での活動やグループ行動を通して、
いろいろな肉体的・精神的成長を促すものなので、
多大な費用がかかる活動ではありません。
とはいえ、なんとなくお金持ちのイメージがあるのは、
あのパリッとした制服のせいではないでしょうか。
活動のしやすさを重視して考えられたあの制服ですが、
胸元にたくさんのバッヂをつけているなど、
一般的なユニフォームとは違います。
実際、私も市の少年団の集まりなどで、
ボーイスカウトの子たちと一緒になると、
「ちょっと違う存在」というイメージを感じていました。
街頭で人前に立って募金活動を行ったり、
野外で本格的なキャンプ活動をしたり、
活動の前提にある「ちかいとおきて」のイメージもあって、
他の習い事とは違った印象を持つのかもしれませんね。
ボーイスカウトは時代遅れ、という声も聞かれますが、
時代遅れというよりは、古き良き活動のイメージです。
ちなみに「ちかいとおきて」とは、
何なのでしょうか。
ボーイスカウトへの入隊時には、
3条のちかいを立てます。
そして、おきての方は、常に自分の胸に留め、
活動するためのきまりごとです。
ボーイスカウトの教育が他の青少年団体と異なるところは、そのプログラムにあります。それは、「ちかい」と「おきて」の実践、班制教育、進歩制度、野外活動を取り入れていることです。
ボーイスカウトの教育では、どのようなときにも、どのような場でも、すべての活動が「ちかい」と「おきて」の実践を基盤において行われています。「ちかい」は、自分自身に対して誓うものであり、また、スカウトの「おきて」は毎日の生活のものさしとして自分の行動を律するものです。
公益財団法人ボーイスカウト日本連盟ボーイスカウト-初めての方「教育の特徴は」
https://www.scout.or.jp/about/
どちらもボーイスカウトの活動の根底にあるもので、
かけがえのないものなのです。
この「ちかいとおきて」を持って活動を進めていくことで、
子供の意欲や成長につながっていくのですね。
実際、ボーイスカウトへの参加を通して、
「子供の成長を実感している」という声はよく聞かれますし、
ボーイスカウトをしている子たちは、
何かあるごとに『率先して行動できる子』が多いですよ。
まとめ
今回は、ボーイスカウトで後悔した点はどんなところ?についてご紹介しました。
子育て中には、いろんな悩み事が出てきますが、
その一つが習い事の選択ではないでしょうか?
多種多様な習い事が生まれてきているため、
何を選ぶか、それぞれにどんなメリットデメリットがあるのか、
世の親御さんたちは頭を悩ませていることでしょう。
その中で、古くからある習い事の一つが、
「ボーイスカウト」です。
私の子供時代も、
周りの友達やクラスの子など、
ボーイスカウトに入っている子たちがたくさんいました。
ボーイスカウトは、
今まで出会った経験者の様子や、
いろんな人の声を聞いても、
肉体的にも精神的にも成長できる習い事なのだと思います。
ただし、今の慌ただしい世の中では、
保護者の参加が必要になるという点が、
ネックになるように感じられます。
ボーイスカウト以外にも習い事はいろいろとありますから、
メリットデメリットをよく見極め、
子供にとっても親にとっても、
長く続けられる習い事が見つかるといいですね。